2023年8月24日
歯周病の症例についてご紹介いたします。
年齢:30代(男性)
訴え:1~2ヶ月前から右下奥歯が痛い。咬んだときに痛い
治療期間:3ヶ月
歯周病での自覚は患者様ご本人は薄く、噛んだ時の痛みの症状でご来院されました。
患者様のレントゲン写真です。
部分的に、歯槽骨(歯を支える骨)が下がってしまっています。
これを「歯槽骨の吸収」と呼び、症状が進むと歯肉が減少し、歯を支える力が弱くなります。
口内の全体写真です。
下あご前歯、左上下の4~8番目の歯に縁上歯石(歯肉より上につく歯石のこと)が見られます。
磨き残しも見られ、縁下歯石(歯肉より下につく歯石のこと・歯周ポケットに隠れている)も部分的に確認できました。
・口臭も全部の項目が認知閾値を越している
(認知閾値:何のにおいか識別できる最⼩濃度のこと)
・また越すか越さないかぎりぎりのラインである
との結果が出ました。
治療として、
・スケーリング(プラークと歯石を専用の器具で掃除すること)と
・ブラッシングの改善
等を行いました。
・右下奥歯の痛みが改善されました。
・歯周病、患者様ご本人のセルフケアへの意識が高まりました。
歯周病は、患者様ご本人だけでなくご家族への影響もございます。
また普段から歯石を取り除き、口内環境を正常保つこと(プラークコントロール)が予防に繋がります。